ABC-English-School’s Blog

毎日のレッスンで感じること、これから英語を勉強したい人にお勧めしたいことを書きます

英検クラス成功の秘訣

 スクールのオープン当初は「子ども英会話教室」ということで、中学生までの子供だけを対象にしていました。

でも子供英会話レッスンだけだと7時ぐらいには終わってしまい、夜が長いので、その後の時間を利用して英検クラスも始めました。

私は英会話講師よりも塾講師の方が経験が長く、英検クラスは塾でもう何年もやっていました。

 

 当時、英検はリーディングとリスニングの合計点数で合否が決まったので、ほとんどの英会話教室の先生は「英検はリスニングで点数を稼げ!」と言っていました。そして基礎からきちんと文法を勉強させず、英検に合格するためだけの付け焼刃的な授業をして、生徒を受験させていました。

G●●●やE●●ホー●●●●●●●などはその最たる例で、私が他の講師から4級クラスを引き継ぎ、びっくりしたことが何度もありました。

 

 5級にしろ4級にしろ、合格したのにその級で理解しておくべき文法がわからないなんて、意味のある合格と言えるのでしょうか?

「とりあえず合格する」ということに何の意味がありますか?

 

 英検5級といえば中1終了レベルです。5級の文法がわかっているから5級に合格したのであれば、合格してすぐに4級の勉強が始められます。また、確実に学習の積み重ねもできるので、中学生になってから改めて文法の勉強をしなくても良くなります。

「英検には合格したけど、文法はよくわからない」などは全く無意味な学習です。

 

しかし当時のG●●●では小3、小4ぐらいの生徒が5級クラスにいて、英検受験を勧められていました。小3では国語の文法すら十分理解しているとは言えないのに、英語の文法が理解できるとは思えません。それなのにどうしてこのようなことになっていたのかと言うと、G●●●本部から売り上げをもっと上げるようにと言われるために、スクールのマネージャー(事務員兼教室責任者)が無理に生徒を集めたからでした。

 

マネージャーは生徒の保護者に、「文法がわかると英会話がもっと上達します」「英検5級ぐらいなら、小学校低学年でも理解できますよ」などと言って勧誘していました。

「文法がわかると英会話が上達する」というのは事実です。言い換えると、文法がわからないのに英会話は上達しません。

しかし英語の文法は日本語の文法がわかってからでないと、十分に理解できません。

 

 よく世間では、「小2の子供が英検2級に合格!」などという話を聞くと、気持ちが焦る保護者がおられるようです。しかし英検受験は焦る必要はありません。

英検は運転免許と同じで、必要な時までに必要な級に合格しておけばよいのです。

大学入試に必要なのか、高校入試に必要なのか、英検はいつ必要かは人によって違いますが、私のおすすめは、中3の6月受験で2級に合格することです。

 

受験の時期とタイミングは②で詳しくご説明します。