英会話教室を開いたわけ②
私は自分の教室を開くまでに3つの英会話学校で英会話講師、英検講師として働き、学習塾でも英会話講師をしました。
一つ目はセ●●英語学院で、次がワールド学院、最後がG●●●でした。
どの会社も似たり寄ったりですが、比較的ましだったのがセ●●英語学院とワールド学院で、G●●●に至っては、倒産して当然と言えるような経営でした。
まずどの会社も講師のレベルが低いことに驚かされました。これは私が知る限り、現在も同じです。
誤解のないように言いますが、人間的に良い方はとても多いのですが、英語力がなかったり、指導力のない講師が多いのです。だから英会話を教える仕事をしているのに英語だけで会議をされたら内容が理解できなかったり、レッスンで間違ったことを教えていたりします。
私がスクールの講師募集を始めて7年になりますが、いまだにスクールの講師不足が続いているのは採用できる講師がほとんどいないからです。
他の教室で働いていた「講師経験者」が応募してこられることがありますが、このような人であっても、スクールの採用面接では「講師として働く前に、英会話レッスンを受けて欲しいな・・・・」と思うような人が大半です。
「大げさに言ってるだけじゃないの?」と思われたらぜひ、私どものスクールと他の英会話教室の両方で体験レッスンを受けて、比べてみて下さい。
講師のレベル差とは何かがわかっていただけると思います。
どの会社も講師研修といえるものはほぼありません。毎月講師ミーティングはあるのですが、事務的な連絡を伝えるか、次のキャンペーンで集客するようにと言ったりする程度です。
英会話講師は技術を売る仕事ですが、研修と呼べるものはほとんどなく、あっても講師同士が互いのレッスンアイデアを披露しあう程度のものです。これでは英会話講師としての技術は上達しません。
驚くのは、講師ミーティングなのに系列会社の営業さんが来て、講師にコートなどの商品を売りつけようとすることです。
一体、講師ミーティングとは何のためにあるのか?と言いたくなりました。
こういった会社の堕落体制もあって、英会話講師はレベルが低く、レッスン内容も上達とは程遠く、働いている講師の中でやる気が失われていきました。
講師だけが集まって私的なミーティングを開くと決まって会社への愚痴が噴出し、働く満足感や向上心が失われていることがよくわかりました。
でもこの仕事を辞めないのは、「子供が好きだから、子供にかかわる仕事がしたい」とか、「英語を学ぶ楽しさを伝えたい」という気持ちがあったからだと聞きました。
当時の私には、このようなやる気のある先輩の言葉を聞くと、自分も真剣にこの仕事に向き合おうと思うと同時に、こんなにやる気のある講師をつぶすような会社は社会悪だと思いました。
そしていつか、自分が教室を開いて手伝ってくれる講師がいたら、一緒に向上していける教室にしたいと思いました。
とはいえ、まだその時はそれが実現するとは思っていませんでしたが。